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マルケス・デ・アリカンテ バリッカ カベルネ・ソーヴィニヨン



エチケットに冠された"4 meses en Barrica"とは「樽で4カ月」の意味。

世界的に栽培されているフルボディの代表的品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」を文字通り4カ月、新樽にて熟成させたスペインの赤ワインです。


そう…。ワインと樽は、切っても切れない関係。


もちろん樽を使用しないワインも世の中には存在します。

しかしそれはそれで「樽は使わずにワインを造る」という選択をしていると解釈すればやはり「樽」の影響下にあると言える気がします。



さて、「樽を効かせたワイン」とは?

難しいことは抜きにしてざっくり言うと…


樽のニュアンスは軽いものであればヴァニラ香、しっかりしたものなら濃厚なチョコレート、ココナッツ、さらにはコーヒーなどの豊かな「樽香」が付与されます。


その「樽香」ですがフランスなど旧世界は比較的エレガントに、反対にカリフォルニアやアルゼンチンなど新世界系ワインはしっかりと樽を効かせる傾向がありました。


ただ最近はそういった世界的な傾向よりも、個々の生産者が自分の造りたいワインにはどんな樽がマッチするのか?を考え、それぞれに個性が生まれているのかなという気がします。



以上を踏まえましての、スペイン!



それもまさしく「バリッカ(樽)」とエチケットに冠されたワインはどうなのかというと…


一言でいうと「シャープで辛口。エッジの効いた赤ワイン」。



新世界系のワインは樽を強く効かせるあまりに

「甘ったるさすら感じる」ような仕上がりのものとなる場合もあります。


しかしそこへいくとこのマルケス・デ・アリカンテ。

樽のまろやかなニュアンスと、カベルネ・ソーヴィニヨン品種由来のキレのある渋み。

それらのバランスが実に絶妙…!


樽の香りは楽しめつつも、くどすぎずにお料理にマッチしやすい。

特に塩コショウでシンプルに仕上げたジビエなどでいただきたいですね。



ローリエなどのハーブ香やピーマンなどの青みがかった香りも爽快で、余韻へと向かうにつれて感じられる木香が鼻から抜けてゆく感覚が非常に心地よいです。


個人的には少し低めの温度でさっぱりと、キレを楽しみながらいただきたい1本ですね。





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