アルゼンチンを代表する白ブドウの品種といえば「トロンテス」
今回紹介する「アルタ」の造るトロンテスがとても好きでした。
濃厚でふくよかで、ともすれば華美なくらいゴージャスで…
しかし現在トロンテス100%は作っていないそう。
残念だなー…と思っていたぼくの前に現れたのがこの「CHT」
アルタの造る、「シャルドネ」と「トロンテス」ふたつの葡萄のアッサンブラージュ(ブレンド)でした。
正直どうかな…と、最初は思いました。
シャルドネが混ざることで、薄い印象になってしまうのではないかと。
…しかし。
しかしこれが、非常にいい感じに仕上がっておりました!
トロンテスの濃厚でフルーティーなフレイヴァーに対して、
ライムやシークァーサーを思わせるオリエンタルで魅惑的なアロマがプラスされ、
酸というか…、微発泡にすら感じてしまいそうになる
はっとするアタック(口当たり)が生まれております。
トロンテスを"セクシー"と表現するとすれば
シャルドネにより加えられたのは"清純さ"。
ある種、アルゼンチンワインを表現するうえで外せない
「濃厚」
というキーワード。
そこにシャルドネを加えて爽やかさをうまく演出できるのは、
造り手、カリア・アルタのセンスによるものかなと思います。
よく冷やした状態で抜栓いただき、
爽やかな口当たりから徐々に開いてゆく香りをお楽しみいただければ嬉しいです。
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