ドイツのラインガウにおいて
「女王陛下直々に、"女王の名を冠した畑名を名乗ること"が許された生産者」
ヨアヒム・フリックによる、リースリングです。
リースリングといえばドイツを代表するアロマティック品種。
その香りがとにかく素晴らしい!
たっぷりと蜜を含んだ、フローラルな白いお花…!
そこへレモンを思わせる柑橘のニュアンスが加わり、
さらにはリースリングらしい菩提樹のフレイヴァー。
加えて白桃、黄桃、アプリコット…
アロマだけで酔わされてしまいそうな「香りの宝箱」といった面持ち。
これだけの複雑な香りの共演…味わいがくどくならないのかな…と思いきや、
口当たりにはパキッとした酸があり、はっとさせてくれます。
この酸味がなければもしかすると、もったりとした印象のワインになってしまっていたかもしれません。
そして余韻へと向かうにつれ、鼻に抜けてゆくフローラルな香り…
この「香りを飲む」感覚は、アロマティック品種をテイスティングする楽しみですね。
木を伐採するところから始め、樽すらも自作するという強いこだわりのもと、生み出された
ヨアヒム・フリックのリースリング。
ぜひともお試しいただきたい一本です。
Comments