
やや淡めのレモンイエロー。グラスの内面をゆったりとつたう「ワインの涙」の様子を見ると、やや濃厚な味わいを予感させてくれます。
さっそくテイスティングしてみるとそのアロマの存在感に驚きます。
ヴァニラやレモンクリーム、バター、パッションフルーツ、アプリコットなど豊かなフルーツを思わせる芳醇な香りはまさに最高!
濃厚でありながら柑橘とハーブが混ぜ込まれたアロマは「本当にこの価格で良いの!?」と思わず疑ってしまいそうな上質さ。
産地や造り手によってその表情を大きく変えるのが「シャルドネ」という葡萄品種の特徴ですが、
このハーブ感のあるアロマはまるで温暖地域のソーヴィニヨン・ブラン種のよう。
それでいて濃厚なのは、樽の感じもあいまってチリやニュージーランドなど新世界系ワインを思わせます。
これがルーマニアのシャルドネ…驚きです!
お魚や、魚介のみならずお肉料理…チキンのクリーム煮などとぜひどうでしょうか。
口当たりは瑞々しく、香りに比してスムーズなアタック。
よほどふくよかな味わいかなと思いきや、親しみやすさはお料理とのマッチングの幅を大きく広げてくれるでしょう。
余韻へ向かうにつれ再び顔を出すのは、ハーブ香をまとった柔らかな酸味…
この優しい酸が良い感じに後を引いて、
ついつい何杯もグラスを重ねてしまいそう。
このルーマニアの造り手「ブドゥレアスカ」ですが、赤ワインのピノノワールも本当に素晴らしい。
ぜひチェックしていただきたいです。
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