
ミュスカ…イタリアではモスカート、スペインではモスカテル
そして日本では「マスカット」と称される品種から作られるワイン。
マスカットという葡萄の語源ですが、
麝香を意味する「ムスク」からという説もあり非常にアロマティックなワインが生まれます。
普段辛口や極辛口の白ワインしか飲まない、という方には是非ミュスカの持つ奥深いアロマ、
存在感ある味わいを感じていただきたい。
「甘いワインなのかな?」と思われるかもしれませんがエチケットのSECという表記。
これがフランス語で「辛口」を意味する言葉になります。
アロマはメロン、マスカット、黄桃やパインのニュアンス。
様々な果実味を予感させる香りに期待が高まります。
さぞや濃厚な味わい…と思いきや口当たりは意外にも優しく穏やか。
非常に親しみやすく、飲みやすい印象です。
その後は余韻へ向けて徐々に広がる、グレープフルーツのようなビターさを伴った酸味と甘み。
酸味・苦味・甘味といった要素が非常にバランスよく整っております。
ただし…抜栓後おいしく飲める時間は非常に短くも感じます。
開花しきったお花が徐々にその美を潜めていくように、
華やかなアロマも、整っていたバランスも、
抜栓から2時間も経つとその面影は徐々に薄らいでゆきます。
ぜひお早めに味わっていただけましたらと思いますが…
ワインの温度を低く保てるワインクーラーに差してお召し上がりいただければ
やや長めにお楽しみいただけるかと思いますので、参考までに。
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